あなたがご自身でサイトを立ち上げてビジネスを始める場合、
独自ドメインを取得することで多くのメリットを得られます。
しかし、今まで独自ドメインを扱ったことが無い方にとっては、
設定や管理の難しさなど、デメリットに感じる部分もあるでしょう。
そこでこの記事では、独自ドメインの特徴を紹介しつつ、
デメリットを克服する方法についても解説していきます。
独自ドメインとは
独自ドメインとは、世界でただ1つの、あなただけのオリジナルドメインのことです。
ドメインは、インターネット上でコンピューターを識別し、接続先を指定します。
一度取得したドメイン名は、更新を続ける限り、
会社のホームページやメールアドレス、個人のWebサイトやブログなどに利用することができます。
簡単に言えば、あなたのWebサイトがどこにあるかを示す、インターネット上の住所です。
以下のURLを例に確認してみましょう。
https://abcd.com
ドメインの中でも「abcd」の部分が、
あなただけのオリジナルの文字列を指定できる「独自ドメイン」ということになります。
独自ドメインのメリット
信頼性の向上
世界にただ1つの独自ドメインは
あなたのWebサイトやブログの「顔」になり、高い信頼性を生み出します。
その結果、SNSで拡散される可能性が高まり、
さらに、外部のWebサイトからあなたのWebサイトへリンクが貼られやすくなります ( 被リンク ) 。
独自ドメインは、あなたが更新を続ける限り、他の誰かが勝手に利用することはできないので、
あなた自身のブランド力をアップさせるための有効な手段として機能します。
SEO効果
検索エンジンにおけるWebサイトの評価は、ドメインの情報から判断されます。
よって、同一のドメインを長く使い続けることが検索エンジンからの評価につながり、
結果としてSEO効果が高まることになります。
簡単に諦めることなく、
独自ドメインのWebサイトを時間をかけて育て上げることが、確実な集客へつながります。
独自ドメインのデメリット
ドメインの取得費用
言うまでもなく、独自ドメインを取得するには費用がかかります。
ドメインの種類によって価格は変わりますが、
「.com」などのよく使われるドメインの場合は、およそ年間1,400円前後は必要です。
ひと月分にすればわずか100円ほどですが、
運営するサイトの数が増えてくるとドメインの維持費用も無視できなくなってきます。
あなたの予算に合わせ、よく考えた上で購入されることを薦めます。
ドメインの管理
基本的に、独自ドメインは1年ごとの更新契約になっています。
その更新を怠ったり忘れてしまうと、独自ドメインの所有権は消滅します。
1年間のWebサイト運営の苦労を無駄にしないためにも、ドメインの管理には神経を使うべきです。
もっとも最近では各レジストラ(ドメイン管理業者) が、
ドメインの「自動更新設定」のシステムを採用しています。
あなたが独自ドメインを取得する際は、
絶対に忘れることなく、この「自動更新設定」の申し込みを行ってください。
独自ドメインの選び方
「トップレベルドメイン」の選択
ドメインの中で、最後に表示される「.」(ドット) 以下の部分を「トップレベルドメイン」と言います。
最も人気があるのは「.com」と「.jp」で、
あなたが目にするWebサイトのほとんどが、この2つのうちのいずれかではないでしょうか。
「.com」と「.jp」が他のトップレベルドメインと比べて、SEOなどの面で有利になるわけではありません。
ただ、この2つのトップレベルドメインは長年多くのサイトで使われてきたという理由で、
お客様やユーザーからの信頼が厚いという利点があります。
つまり、見た目のイメージが良いということです。
あなたがトップレベルドメインを選ぶ際も、
目にする機会の多い「.com」「.jp」「.net」のいずれかを取得されるのが良いでしょう。
そして可能な限り、「.com」で契約してください。
ユーザーのイメージが良く、信頼性も高いからです。
トップレベルドメインは非常に種類が多く、それぞれ費用や更新料が異なります。
普段あまり目にしない、新しいトップレベルドメインは購入価格が低額というメリットがある一方、
更新料がメジャーなドメインの倍以上という場合もあります。
取得費用が安いというだけの理由でマイナードメインを選んでしまうというのは、
初心者の方にありがちな間違いの1つです。
マイナードメインは更新のたびに費用ががかさみ、
またユーザーからの信頼も得られなくなってしまう場合もあります。
見慣れないトップレベルドメインは、
よほどの「こだわり」でもない限り、取得するべきではありません。
短くわかりやすい名前に
ドメイン名は、63文以下の半角英数字と半角ハイフンが利用できますが、
長くなるほどドメイン名が覚えづらくなり、入力間違いも多くなります。
その結果、読者がアクセスを諦めてしまう可能性が出てきます。
短くシンプルで、ユーザーや読者が覚えやすい名前にできないか工夫してみてください。
「whois情報代理公開」を忘れずに
ドメインを取得するとそのドメインの「登録年月日」や「有効期限」、
その他にも登録者の「名前」「メールアドレス」「電話番号」といった個人情報が開示されます。
この情報のことを「whois情報」と呼びます。
なぜこのような登録者情報の公開が義務付けられているかというと、
独自ドメインを取得する際は、
そのドメインの登録者情報をインターネットに公開しなければならないという
世界共通のルールがあるからです。
しかし、個人でWebサイトやブログを運営している場合、
個人情報が公開されてしまうことに抵抗を感じる方がほとんどだと思います。
そのような方のために、ドメイン取得サービス会社では、
あなたの個人情報の代わりに、運営会社の情報を代理公開する設定を採用しています。
これが「whois情報代理公開」というサービスです。
ほぼすべてのドメイン取得サービス会社では、「代理公開」の欄がデフォルトでチェックされています。
しかし中にはチェックが入っておらず、
後で設定変更する場合は費用を請求する会社もありますので、注意が必要です。
まとめ
ここまで独自ドメインについて説明させていただきました。
注意すべきなのは、
- トップレベルドメインはできる限り、「.com」を取得すること
すでに取得されている場合、「.jp」「.net」のいずれかを選択するのがベター - 独自ドメインは短くわかりやすいものにすること
- 「whois情報代理公開」のチェックを忘れないこと
の3点です。
ドメインは一度決めると変更ができないので、くれぐれも慎重に選んでください。
仮に、運営しているWebサイトのドメインを変更した場合、
Googleからの評価はリセットされてしまいます。
記事の検索順位が大幅にダウンし、アクセスが激減する可能性もあります。
しかし、今回紹介したポイントを踏まえて独自ドメインを取得すれば、
Webサイトを運営する上で、大きなメリットを得られることは間違いありません。
この記事があなたの参考になれば幸いです。