コンテンツ販売ブームの落とし穴

アフィリエイト広告を利用しています

インターネットでビジネスや副業に関する情報を検索してみると、
「コンテンツ販売」というワードを目にする機会が増えてきました。

「アフィリエイト」や「せどり」など、
王道のインターネットビジネスと比べれば知名度は劣るものの、
始めやすさや収益の大きさなどが魅力で、
静かなブームと言ってもいいかもしれません。

この記事では、コンテンツ販売について概要を解説します。

目次

コンテンツ販売とは

コンテンツ販売とは、あなたが持っている知識や経験をデジタルコンテンツとしてまとめ、
オンライン上で販売していくことです。

ここで「デジタルコンテンツ」とは、
情報を文字テキストや音声、動画といった形式にまとめたものを指します。
PDFや電子書籍、オーディオブックなどがデジタルコンテンツの例になります。

要するに、形のない情報を「ヴィジブル」、「オーディブル」 (見える、聞こえる) の形式に変えて
商品としてお客様に提供するということです。

お客様が本当に必要としている情報を、理解しやすい形式で、速やかに提示できれば、
かなりの利益を得られる可能性があります。

コンテンツ販売のメリット

ここでは、コンテンツ販売のメリットを説明していきます。
具体的なメリットとしては、以下の4つが挙げられます。

コストがかからない

まず何より、コンテンツ販売の最大のメリットは元手がいらないところです。

通常、形のあるモノを販売する場合、
原材料費、商品の開発資金などが必要になります。

しかし、情報を扱うコンテンツビジネスにおいては、
あなたの頭の中にあるものを商品として販売します。
あなた自身が、自分の知識をコンテンツとしてまとめていくだけですから、
当然、初期費用はかかりません。

資金力の乏しい個人ビジネスとしては理想的です。

検索エンジンに依存する必要がない

インターネットでビジネスをする場合、
Googleの検索エンジンで上位表示されることが必要になります。

現実問題として、上位表示 (1~3位) されるかどうかに、
コンバージョンは大きく左右されます。
つまり、典型的な「弱肉強食」の世界であり、
弱者が生き残るためには、それなりの戦略が求められます。

そして、その戦略とは端的に「脱・検索エンジン」ということです。

SNSのフォロワーやメールマガジンの登録者をリストにしたり、
情報販売のプラットフォームを利用することで、
検索エンジンに頼らない集客とマネタイズが実現できます。

Googleはアップデートを頻繁に行うため
今後、検索エンジンに頼った稼ぎ方はハードルが高くなります。
コンテンツ販売に限らず、
Googleに依存する必要のないビジネスモデルを作り上げることが急務です。

利益率が高い

コンテンツ販売においては、
あなたが自分で作った商品の価格は、あなた自身で決めることができます。
つまり「言い値」です。

アフィリエイトでは、アフィリエイターの取り分は扱う商品の50%が相場です。
対して、コンテンツ販売では設定した価格のすべてが利益になるので、
利益率が非常に高いということになります。

あなたの頭の中にある原価ゼロの情報が価値ある商品になるのですから、
実に大きなやりがいがあるでしょう。

コンテンツが資産になる

有形の商品では、売れたら売れた分だけ新たに生産する必要があります。
多少の売り上げはあっても、生産コストがかさむことになりかねません。

また需要が供給を上回れば、商品がお客様の手に届かなくなることもあります。
逆に、商品が期待したほど売れなければ、在庫を抱えるリスクが発生します。

しかしデジタルコンテンツの場合、もとになるデータは1つだけです。
デジタルですから、無制限かつ無劣化で商品をコピーすることができます。
簡単なダウンロードという形で、手間をかけることなく収益が上がっていきます。

クオリティの高いコンテンツを保持しておけば、
それが文字通りの資産になり、あなたに利益をもたらし続けてくれます。

コンテンツ販売のデメリット

続いて、コンテンツ販売のデメリットも確認しておきます。

信頼を得るのが困難

お客様の立場で考えたとき、
売り手の素性がはっきりしなければ、商品の購入をためらうのは当然でしょう。

アフィリエイター、インフォプレナーとして名前が知られている人。
あるいは難関の資格を有していたり、受賞歴がある人。

このように、販売者サイドに一定レベル以上の「権威性」がなければ、
お客様からの信用を得ることはできません。

「この人なら大丈夫」とお客様に安心してもらうためには、
収益まで時間がかかることを覚悟の上で、
良質なコンテンツを市場に供給し続け、販売者としての評価を上げていくしかありません。

ライバルの多さ

コンテンツ販売は、あなたの知識・経験を商品に変えるものです。
しかし、すべての人が「個人的体験」を持っていますから、
コンテンツの販売は誰にでもできてしまう、ということになります。

ビジネスの基本は、レッドオーシャンを避けることです。
プラットフォームにライバルが多ければ多いほど、
あなたのコンテンツは埋もれてしまい、売れにくくなります。

コンテンツ販売の参入障壁の低さが、多すぎるライバルを生み出すことになり、
かえってビジネスを難しくするという皮肉な結果を生んでいます。

クレーム対応

コンテンツ販売はビジネスですから、
お客様から安くない額のお金をいただくことになります。

仮に、購入していただいた商品に納得がいかなければ、
お客様からの批判にさらされてしまいます。

アフィリエイトという仕事なら、あくまで「仲介業」ですから、
クレームに対応する必要はありません。
しかしコンテンツ販売では、
コンテンツを作ったあなたが、お客様に直接対応する必要があります。

有形商品に対するクレームの場合、
お客様に心からお詫びし、代替品をお渡しすることで、
まず納得してもらうことができます。

しかし商品が「情報」ということになると、
クレームの内容が理不尽であることも珍しくありません。
クレーム対応はとにかく精神的なストレスが大きいので、
あらかじめ覚悟しておいた方が良いでしょう。

コンテンツ販売の難しさ

ここまでコンテンツ販売とは何か、その概要を説明してきました。

あなたもコンテンツ販売に魅力を感じ、
挑戦してみようという気持ちになっているかもしれません。

しかしコンテンツ販売は始めやすいものの、
収益を上げるのは極めて難しいビジネスだと言わざるを得ません。
その理由は、先ほど挙げたデメリットを解消するのが簡単ではないからです。

以下、コンテンツ販売の難しさについて考えてみます。

身分を明らかにできるか

先ほど、コンテンツ販売のデメリットのところでも書きましたが、
販売者が素性をはっきりさせない限りお客様からの信頼は得られず、
商品を継続して販売していくことは困難です。

コンテンツの価格は平均して数万円、
セミナーや個別コンサルなら、10万円単位の出費になります。

あなたがお客様の立場で考えたとき、
顔を出さず、本名も隠してハンドルネームで活動している人に対して、
ポンとお金を払うことができるでしょうか。

この販売者は、自分が誰かを明らかにできない事情があるのではないか、
何か問題が起こっても、真面目に対応してくれないのではないか、
お客様はそんな疑念を持つでしょう。

逆に言えば、お客様からの信頼を得るための1番手っ取り早い方法は、
顔を出してしまうことです。
顔を出したうえで、プロフィールは嘘偽りなく正直に書くこと。
経歴を「盛って」自分を大きく見せようとするのは逆効果です。

あなたが自分は何者なのかを丁寧に語ることで、
お客様も安心してあなたのコンテンツを購入してくださるはずです。

しかし中には、事情があってどうしても顔を出せないという人もいるでしょう。
そのような方は、コンテンツ販売においてはやはり不利になります。

「バイヤーズリモース」の壁

バイヤーズリモース (buyer’s remorse) とは
高額の商品を購入した直後に抱く後悔の念のことを言います。
高いお金を払って買い物をした後、
「買うんじゃなかった」と悔やんだ経験は誰にでもあるはずです。

コンテンツ販売において商品の価格を決めるのは、その商品を作った本人です。
苦労してコンテンツを作り上げ、いざ販売という段階まで来ると、
売り手はどうしても欲が出て、販売価格を高めに設定してしまいます。

一方、お客様が購入を決めるためには、
販売者サイドのキャッチフレーズを信じるしかありません。

商品のクオリティがそれほど高くもないのに、
売るためのキャッチコピーに踊らされて購入してしまうと、
怒りにも似た感情が湧き上がってくるのは当然です。

そしてインターネットビジネスで収益を上げるためには、
お客様にリピーターになってもらうことが重要な条件になります。
しかし「買って損した」という感情を持ったお客様は戻ってきてはくれません。

このように、商品のクオリティと販売価格のバランスをとることは非常に困難です。
コンテンツ販売の初期段階では、商品の価格を極力低く抑えることが必要です。

いつかは来るネタ切れ

コンテンツ販売は、あなたの中にある情報を商品にするビジネスです。
あなたが販売者として認められ、商品が売れ続けるためには
定期的に質の高い情報をコンテンツ化して市場に提供していかなければいけません。

しかし1人の人間の中に、
商品になりうるような情報が無限にあるわけではありません。
また、あなたが持っている情報がお客様の求めているものに合致するのか、
冷静に考える必要もあります。

需要のないコンテンツをどれだけ作ったとしても、売れるはずがないからです。

つまり、あなたの中でネタが切れ、アイデアが尽きる時が必ず来ます。
そうならないために、
あなたは常に勉強し、必要な情報を頭に入れ続けなければいけません。

これがコンテンツ販売を続けていく上での1番の難しさです。

まとめ

コンテンツ販売に関しては、
「参入するのは簡単でも、収益を上げるのは非常に難しい」
というのがこの記事の結論です。

コンテンツ販売を薦めるブロガーが増えた理由は、
情報商材アフィリエイトが
ビジネスとして厳しくなっているという背景があるようです。

しかし情報商材が売れにくくなったからといって、
商材の代わりに自前でコンテンツを作ってしまえ、
という理屈はいかにも乱暴です。

コンテンツ化してしまえば、
どんな情報でも売れるかのようなことを書くブロガーの方もおられますが、
甘い考えではないでしょうか。

最近はインターネットの無料情報が充実しています。
すぐれたネットリテラシーの持ち主は、
自分が欲しい情報を、適切なキーワードで、あっという間に見つけ出します。
そういう人はわざわざ有料のコンテンツなど購入しません。

あなたの作ったコンテンツが勢いで1つか2つの売れたとしても
「瞬間風速」で終わってしまう可能性は十分にあります。

販売が難しいコンテンツビジネスにこだわる必要はありません。
むしろ地道に趣味ブログを運営し、アドセンスや物販で稼ぐ方が、
長い目で見れば収益は多くなるのではないでしょうか。

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